この記事では,Blade Rondoのカードお気の毒の刃についての考察を深めにしていきたいと思います.
 お気の毒は少し前までは私の中では最弱カードだったのですが,意識して使っていくうちに強いところが見えてきましたので,その辺について詳しく書いていきます.

お気の毒の強いところ
①物理デッキにおいての火力となる
 以前,カードの評価・考察を行った際,私はお気の毒を『3コスあるなら斬撃剣や舞踏剣を撃ったほうが良かったりする』と評価していましたが,これは大嘘です.4ターン目に過熱を撃って余った3コスでお気の毒を撃つことにより,斬撃剣や舞踏剣より最終的に火力を出すことができます.
 
 自分が毎ターン過熱法を撃っていて,7ターン目に決着がつくと仮定し,4ターン目の動きを考えます.対戦相手の防御力によって,過熱法+斬撃剣+舞踏剣の動きをした場合と,過熱法+お気の毒の動きをした場合では以下のダメージが期待できます.

先行時
  • 防御力3...斬撃剣(1点)+舞踏剣(1点)=2点お気の毒(1点)+毒ダメージ(1×4ターン)=5点
  • 防御力2...斬撃剣(2点)+舞踏剣(2点)=4点お気の毒(2点)+毒ダメージ(1×4ターン)=6点
  • 防御力1...斬撃剣(3点)+舞踏剣(3点)=6点お気の毒(3点)+毒ダメージ(1×4ターン)=7点
  • 防御力0...斬撃剣(4点)+舞踏剣(4点)=8点お気の毒(4点)+毒ダメージ(1×4ターン)=8点

後攻時
  • 防御力3...斬撃剣(1点)+舞踏剣(1点)=2点お気の毒(1点)+毒ダメージ(1×3ターン)=4点
  • 防御力2...斬撃剣(2点)+舞踏剣(2点)=4点お気の毒(2点)+毒ダメージ(1×3ターン)=5点
  • 防御力1...斬撃剣(3点)+舞踏剣(3点)=6点お気の毒(3点)+毒ダメージ(1×3ターン)=6点
  • 防御力0...斬撃剣(4点)+舞踏剣(4点)=8点お気の毒(4点)+毒ダメージ(1×3ターン)=7点

 上記の様に4ターン目に過熱をした残りの3コストで物理攻撃を2回撃つよりも,基本的にお気の毒を通した場合の方が総合ダメージが高くなります.もちろんこれは7ターン目決着の話なので,決着が早ければ早いほど毒ダメージは減りますし,遅ければ遅いほど毒ダメージは増えます.

 注意点として,相手に先行ロンド防御ぶっぱをされると4ターン目に攻撃が届かなくなるということ.警戒するならば3ターン目に鼓動過熱お気の毒と動いた方がいいでしょう.また,後攻の相手の3ターン目鼓動加護はエチュードがない限りどうしようもないです.

 物理デッキにお気の毒を入れる際のデメリットは,単純に攻撃用の札が増えるので防御が薄くなるという点ですが,アグロ気味に動く場合は問題ないので,火力が足りないと感じた際は採用を考えてよいと思います.


②1点止めによりダイヤのケアができる
 私がお気の毒の評価を上げた一番の理由です.ダイヤは致死ダメージを受けると復活するという高性能カードですが,お気の毒が相手についている場合相手のライフをわざと残り1になるように調整する(1点止め)ことにより,そのままターンを渡すことでダイヤを使わせずに毒ダメージにより勝利することができます
 これによって魔法主体のデッキにもお気の毒を入れる理由が生まれます.特に,ビスカスを主体とするデッキでは,ダイヤ1枚が致命傷となり得るのでかなり有用です.お気の毒はリミテッドなので相性も良いです.

 残り1点になるようにダメージを調整するのは難しくないか?と思われる方もいらっしゃると思いますが,そこまで難しくはありません.
 物理デッキなどは過熱法の有無により,絶対剣が実質ダメージ調整できる魔法ダメージになります.
 また,この際にも最強カードであるエチュードが活躍します.このカードは自分へのダメージを減らしたり,相手へのダメージを増やすだけではなく,その逆も行うことが可能です.つまり,相手へのダメージをエチュードにより軽減することができます.ジャストキルのダメージをエチュードで軽減することにより1点止めの状態を作れます.

 以上の様に,お気の毒1点止めキルはかなり状況を作りやすく実用的です.実際にこの状況が作れると強いので,ぜひ試してみてください.





 最後まで読んで頂きありがとうございます.今回はカード単体について考察していきましたが,また何か思いついたらこうしたいと思っているのでよろしくお願いします.